■ 女性癌性胸水・がん(癌)性胸膜炎治療専門外来

■ 女性癌性胸水・がん(癌)性胸膜炎治療専門外来のご紹介■

サンタマリア病院は、女性癌性胸水・がん(癌)性胸膜炎治療専門外来を開設いたしました。

 大量癌性胸水貯留患者に対する標準的治療法はいまだに確立しておらず、放置すると 1-2 週間の短期間で死亡することも少なくなく、がん専門病院の医師も積極的治療をあきらめている致死的合併症です。昭和の時代から、ピシバニールという薬剤を胸腔内に注入して、癒着を促進して胸水が溜まりにくくする治療を試みている施設が今でもあります。確かに一時的には胸水再貯留が抑えられますが、胸膜癒着術は癌に対する根本治療ではないため、癌性胸膜炎が再燃した場合には再胸水穿刺が困難になるので、時に余命が短縮する可能性があります。

 当院は、癌性腹膜炎・腹膜播種専門外来で極めて高い癌性腹水(フクスイ)制御率( 90% 以上)をあげてきています。癌性フクスイが大量に貯留している患者さんの中には、フクスイと同等に大量の癌性胸水が溜まる患者さんも含まれており、腹膜播種の治療と同時に癌性胸水の治療も同時に行ってきました。
癌性腹膜炎(癌性フクスイ)と癌性胸水(癌性胸膜炎)の治療方法は全く異なります。当院では、多数の癌性胸水患者の治療経験から、患者個人の病態に応じた安全かつ有効な治療法を確立、この度、癌性腹膜炎治療とは独立した癌性胸水・癌性胸膜炎治療専門外来を新設することにしました。大量の癌性胸水貯留により呼吸困難で困っておられる女性患者様の、積極的治療をお引き受け致します。

 大量癌性フクスイが貯留している腹膜播種患者さんの場合、放置しておくと、腸閉塞や敗血症の発症により、概ね半年前後(数ヶ月から 1 年以内)の平均余命と診断されます。これが、大量癌性胸水貯留の場合は、放置すると 1 週間以内の余命、治療しても 1 ヶ月程度の余命と判定されます。大量フクスイが貯留する患者さんの場合は、分娩直前の妊婦さんのように腹部が大きく膨れあがるのが特徴です。5リットル以上のフクスイ貯留患者は珍しくありません。フクスイ圧により、腸管は押しつぶされ、長期間放置すると腸管周囲に付着して増殖した癌組織により、腸閉塞となり半年前後の短命に終わります。大量フクスイ貯留により胸が上方に圧迫され、呼吸困難も伴います。当院の癌性腹膜炎・腹膜播種治療専門外来では、このような患者さんの治療を数多く成功させてきました。一方、胸水が大量に貯留した場合、肋骨と胸壁筋肉で強固に作られている胸が膨れあがるようなことは絶対に有り得ません。胸水は液体ですから、圧力をかけても体積が小さくなることもありません。したがって、大量の胸水が貯留すると、空気が入る軟らかい肺が押しつぶされ、いくら必死に呼吸をしても、空気を吸い込むことができなくなり、酸素不足で呼吸困難が出現します。

 大量の癌性胸水貯留患者の救命治療・苦痛軽減治療の第一歩は、胸水穿刺です。胸水を抜き取ることで、圧迫されていた肺が再び膨れるようになり、呼吸困難が一時的に改善します。しかし、がん(癌)性胸膜炎・癌性胸水の根本的原因は、肺表面の癌細胞と胸腔内面の癌細胞であるため、胸水穿刺をするだけでは、癌組織そのものが野放し状態となり、数日で胸水が再貯留してきます。その度に危険な胸水穿刺を何度も繰り返すことはできません。もし、胸水穿刺針先が肺に刺さった場合、気胸による急激な呼吸困難の進行により急死する可能性も否定できません。がん(癌)性胸膜炎・癌性胸水患者の余命は短く、胸水穿刺のみで対応していたのでは、患者の呼吸困難が一時的に改善するのみで、多くの場合、その後は死亡するまで入院生活を強いられます。胸水の再貯留を抑え、胸水の原因となっている胸腔内癌細胞の増殖を長期的に抑えれば、患者さんは酸素を必要とせず普通の呼吸ができるようになり、自宅で今まで通りの生活を送ることができます。
 サンタマリア病院では、大量の癌性胸水が貯留して呼吸困難で困っておられる女性癌患者さんの治療を積極的にお引き受け致します。胸水貯留の原因となっている癌の種類は全く問いません。治療は全て保険診療です。いかなる癌でもお引き受け致します。当院での治療をご希望の患者さんは、できる限り患者さんご本人に受診していただくのが一番であり、その場で診断、治療方針を説明させていただきます(全て保険診療)。

セカンドオピニオンにつきまして。

 胸水貯留患者さんの場合は、呼吸困難で長期入院生活を強いられている場合も少なくありません。 ご本人が直接受診できない場合は、例外的にご家族の方のセカンドオピニオンとしての受診もお受け致します(自費診療扱いで、1回3万円+消費税をいただきます)。この場合、必ず最新の胸部レントゲン写真と主治医からの紹介状をご持参下さい。紹介状と胸部写真を持参できない場合は、セカンドオピニオン受診を固くお断り致します。大量フクスイの貯留した癌性腹膜炎とは異なり、癌性胸水の場合は、患者さん全員をお引き受けできるわけではありません。あまりにも進行しすぎている場合は、患者さんにとって当院に転院するメリットがないからです。

転入院治療を希望される場合

  転入院の形で当院の治療をご希望の場合は(全て保険診療)、まずは現在入院している病院の担当主治医とご相談して下さい。その場合は、患者さんご本人を診察しておりませんので、治療の反応性や重症度は紹介状から推測するしかありません。転院後に当院で死亡される可能性も高いことを十分にご理解した上での、転院をお願い致します。そのような重症患者さんの場合、いったん当院に転入院されますと、万が一、治療ができない状態であれば、現在の主治医や病院に患者さんが戻ることがほとんど不可能になるだろうと想像するからです。

お詫び

 当院は産婦人科病院として開設されてきた歴史があり、建物の入院設備(入浴やトイレ)が女性患者さん専用となっております。したがって、現在の所、女性患者さんの入院しか受け付けることができません。大変申し訳ありませんが、 男性の癌患者さんにつきましては、治療も診察もセカンドオピニオンも、全て固くお断りしております。治療を受け付けておりませんので、当院のコメントにより、患者さんと現在の主治医との信頼関係にヒビを入れることになっては、絶対にいけませんので、男性の癌患者さんのセカンドオピニオンもお断り致します。ご理解下さい。

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