■ がん(癌)性腹膜炎 専門外来につきまして

■癌性腹膜炎治療専門外来を新設しました。■
たかが癌性腹膜炎程度で、人生をあきらめないでください!

● がん(癌)性腹膜炎と専門外来
 サンタマリア病院では、特に癌性腹膜炎患者を中心とした治療を専門的に扱うための癌性腹膜炎治療専門外来を開設しました。ここでいう癌性腹膜炎とは、
(1)腹水増加を認めること、
(2)腹水中に癌細胞あるいは腹膜に癌組織を認めること、
(3)腹腔内に多数の腹膜播種(腹膜表面に散在する多数の癌病巣)を認めること、
の3つの条件を満たしている癌患者さんです。
 癌性腹膜炎では、無数の癌細胞塊が腹膜表面に散布付着増殖し、もし癌の進行を抑制する治療を行わなければ、必ず腸閉塞や閉塞性黄疸を併発して死亡するか、頻回の腹水排液に伴う低タンパク血症と水分制限による重症の低栄養状態に至り、死期を早めてしまいます。 対症療法だけでは 100%確実に(多くは半年以内に)死亡します 。無治療や免疫療法のみで放置しておくと、大多数の患者は腸が複数箇所で癒着して腸閉塞状態になり、運が良ければ人工肛門を作れますが、人工肛門を作れなければ多くは2ヶ月以内の余命と宣告されます 。卵巣癌や子宮癌の癌性腹膜炎患者の場合は、膣と大腸の間に穴が開いて膣から大便が垂れ流し状態になりやすい直腸膣ろうと呼ぶ)傾向があります。
 癌性腹膜炎は制御できないと思いこんでいる医師がまだ非常に多いため、しばしば、患者よりも先に主治医が、「どうせ治らない」と決めつけ、積極的治療を放棄していることが非常に多いのです。これは、一人の主治医の少ない経験からの判断だけで、その癌患者は治るかもしれない可能性を断たれることを意味しています。大量の腹水貯留による患者の苦痛は大きいため、多くの病院でむやみに頻回の腹水穿刺排液を繰り返し、運よく腸閉塞を回避できたとしても、ついには全身浮腫・心不全で早死にすることになります。あるいは、点滴水分量を絞り込んで、やせ衰えさせて死亡に導く緩和療法に終始している医師も多いのが現状です。そもそも、癌性腹膜炎は治せないという主治医の早合点で、診療を開始していることが問題なのです。なぜなら、その医師は癌性腹膜炎患者を治した経験が皆無だからです。本当に、癌性腹膜炎は治らないのでしょうか?それは明らかな誤解です。
 癌性腹膜炎程度で人生を放棄するのは絶対にやめるべきです。まだ腸閉塞になっていない患者様の場合は、一日でも早く、積極的治療を受けて下さい。もし、既に人工肛門を作っている患者様の場合は、腸閉塞が再発すれば余命 1ヶ月程度となります。再発する前に、再発させないための積極的治療を一日でも早く受けて下さい。
 当院では長年の臨床経験から、あらゆる癌に対して、癌性腹膜炎で困っている患者様を専門的に治療するための、癌性腹膜炎治療専門外来を開設しました。もう一度、普通に歩いて、普通に食べられる状態に戻りたいと希望する進行期癌・末期癌患者様をお待ちしております。
  当院の治療担当者の過去数年間の治療成績では、卵巣癌や子宮癌による癌性腹膜炎の腹水制御成績はほぼ100%です。最近の治療実績からは、婦人科癌よりも、胃癌や大腸癌や肺癌による癌性腹膜炎患者の方が、治療成功率がはるかに高いという傾向が出てきております。そこで、卵巣癌や子宮癌だけでなく、胃癌や大腸癌や肺癌による癌性腹膜炎患者様の受診をより強くお勧め致します。
 治療法は、患者ひとりひとりの病態に応じた テーラーメード治療(抗癌剤治療を中心として、手術治療、放射線治療、栄養療法、ホルモン療法、漢方療法などを適宜組み合わせます) を行います。
● 受診の方法
  当院の癌性腹膜炎治療専門外来の受診を希望される場合は、外来受付で予約をおとりください。単に治療の意見を求めたい場合は、紹介状は不要ですので、とにかく一度、受診してください。自分の命がかかっていますから、主治医への遠慮は全く不要です。腸閉塞を起こさないためには一日でも早い治療開始が必要です。場合によっては、初診日当日にその場で治療を開始します。しかし、患者様の状態により入院での治療となる場合もあります。腸閉塞が切迫している癌性腹膜炎患者の場合、治療開始が1日遅れれば、寿命が1週間短くなると理解しておくべきでしょう。
 一人の主治医の意見だけで、自分の一生を捨てることなく、まずは一度、当院を受診してください。癌の種類は問いません。当院では婦人科病棟を入院治療病室として利用しているので、原則として女性患者が中心ですが、男性患者の場合も病状により治療をお引き受け致します。
がん性腹膜炎専門外来告知チラシ
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