■ 円錐切除術につきまして

■ 日帰り子宮頸部円錐切除術のご紹介■

我が国における子宮頸癌検診

 乳癌検診と同様に子宮頸癌検診は、成人女性の癌検診で最も多くの受診者があります。というのも、早期発見・早期治療により、 100 %完治できるからです。特に子宮頸癌検診では、定期的に受診している健診者に関しては、癌の状態で発見されることは極めて稀で、ほとんど大多数が子宮頸部異形成上皮という前癌病変レベルで発見されます。

 我が国における子宮頸癌検診とは、一般的には、子宮の出口(入口)周囲の細胞を、綿棒・ブラシ・ヘラなどで擦り取り、その細胞標本を専門家が顕微鏡観察して、癌の疑いの程度を判定します。もし子宮頸癌検診で細胞異常を指摘された場合、必ず精密検査を勧められます。というのは、子宮頸癌検診で引っかかった患者さんの場合は、ほとんど 100 %近くの人が完治するからです。

 子宮頸癌検診における精密検査では、子宮の出口(入口)周囲の癌が発生しやすい箇所を、コルポスコピーという特殊な拡大鏡で観察します。ここで、特に異常の強い箇所の組織をごく微量切除し、それで顕微鏡標本を作製します(組織生検)。この病理組織検査結果により診断が確定し、手術が必要かどうか、どの程度の切除手術が必要であるかが決定します。

 子宮頸部異形成上皮または上皮内癌という診断がついた場合、多くの患者さんは子宮頸部円錐切除術(子宮膣部円錐切除術・子宮頸部部分切除術・円錐切除術などとも呼ばれる)の対象になります。まだ妊娠を希望されているような若い女性の場合は、子宮の出口(入口)周囲の異常細胞が集中している部分のみを最小限切除する円錐切除術により、妊娠できる可能性を残した手術を受けます。どのような手術治療を行うか、患者さんの生活目標と病気の進行度により手術レベルは決定されます。

患者が知っておくべき子宮頸部円錐切除術の問題点

 円錐切除術とは、子宮頸部前癌病変を治療対象とした子宮温存手術です。通常は簡単な子宮出口の部分切除にすぎませんが、油断すると若い女性の場合は大出血になることも稀にあります。病変の再発を怖れる余り、過剰に広範囲切除を行うと、手術後に不妊症や頻回流産の原因となったり、難治性おりもの異常に悩まされることがあります。極めて稀ですが、術者の経験が浅いと子宮頸管が術後閉塞し、生理出血が出なくなり、絶対不妊症、子宮卵巣摘出などというとんでもない結果になることもあります。一方で、術後合併症を怖れる余り、切除範囲を小さくし過ぎると、子宮頸癌前癌病変が残ることとなり、油断すると子宮頸癌に進行して初めて、円錐切除術を受けたことを後悔する可能性もあります。

 当院の手術担当者は、 10 年以上前から日帰り子宮頸部円錐切除術を実施してきています。その結果、現在の安全で確実な必要十分な低侵襲手術をたどり着きました。当院の日帰り円錐切除術は、 100% 保険診療で、手術翌日から通勤も通学も、制限無く可能です。ですから、患者さんは、 仕事や学校を 1 日だけ休んでもらえれば十分です 。また、幼い子供を抱える患者さんの場合も、数時間、病院で寝ていていただければ大丈夫です。 授乳も制限ありません

当院での日帰り子宮頸部円錐切除術の手順

*癌検診の結果もしくは、精密検査を受けた病院の紹介状をご持参下さい。もし、紹介状もしくは検査結果がない場合は、当院で最初からコルポスコピー生検を実施させていただきます。

①手術を希望される場合、まず当院婦人科外来(担当医師:田中)を、「 日帰り円錐切除手術希望 」と、患者様ご自身で、電話予約して下さい。

②初診日。前医での確実な組織所見があれば、コルポスコピーで切除範囲を確認するだけですが、組織結果が不明確な場合は、再度、組織生検を実施します。当院で組織検査を実施する場合は、一度、外来受診していただきます。患者と当院の手術可能日で一致した日に向けて、簡単な術前一般検査を受けていただきます。

③手術日。通常は午前 9 時頃来院していただきます。手術を終わり、全身状態に問題なければ、昼過ぎに退院できます。 1 日入院扱いになります。 全て保険診療です 。 翌日から出勤・通学は可能です

術後、 2-3 回、切除面からの再出血を予防するために、必ず外来受診をしていただきます。これは絶対必要なことです 。これができない患者様の手術はお断り致します。

⑤病理結果が判明すれば、それに合わせて次回の細胞診予定が決まりますが(多くは半年後)、患者様が希望すれば、前医を再受診していただいて構いません。

★日帰り子宮頸部円錐切除術に関しますお問合せは⇒コチラ
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